当院ではHPVワクチン・風疹ワクチン・インフルエンザワクチン・新型コロナウイルスワクチンを取り扱っています。予約が必要なため、ご希望の方は診察時間内に電話でご予約ください。

子宮頸がん予防ワクチン

予防接種(子宮頚癌予防ワクチンなど)イメージ

日本では年間約10000人が子宮頚癌に罹患し、治療法が日々進化する今日でも年間2800~2900人が子宮頚癌でなくなっている見逃せない癌です。一般的には癌は高齢者に多いものですが、子宮頚癌は20歳代から30歳代に急増しており、命の問題だけでなく妊娠・分娩など女性の人生計画に大きく関わる疾患です。子宮頚癌の90%はヒトパピローマウイルス(HPV)という誰もが体に持っているごくありふれたウイルスの感染が原因です。病原性のあるウイルスに対するワクチンを接種することで免疫を獲得すれば、将来子宮頚癌に罹患する確率を大きく下げることができるため、女性にとって非常に重要なワクチンです。
子宮頚癌予防ワクチンは国の予防接種法に定められた定期接種のワクチンで、小学6年生から高校1年生の女性が対象となり、無料で接種を受けられます(2024年9月までは平成9年生まれ以降の女性もキャッチアップのため無料接種対象です)。

ワクチンは3種類

現在、日本で使用できるワクチンは2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。サーバリックスとガーダシルは子宮頚癌を起こしやすい代表的なハイリスクHPVであるHPV16型と18型の感染を防ぐことで子宮癌の原因の50~70%を防ぎます。シルガード9はHPV16型と18型に加え31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮癌の原因ウイルスの80~90%を防ぐことかできます。いずれのワクチンも3回接種が必要です(シルガード9のみ14歳以下の方は2回接種でも3回接種と同等の効果が認められています)。子宮頚癌は予防できる疾患になるかもしれません。是非、子宮頚癌予防ワクチンを接種し、20歳以後は定期的に子宮癌検診を受けていただくことをお勧めします。

  接種間隔
サーバリックス (2価ワクチン) 初回
接種後1ヶ月後
初回から6ヶ月後
ガーダシル (4価ワクチン) 初回
接種後2ヶ月後
初回から6ヶ月後
シルガード9 (9価ワクチン) 初回
接種後2ヶ月後
初回から6ヶ月後

和歌山市ヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)の定期予防接種について

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和歌山市感染症情報センターヒトパピローマウイルス感染症(子宮頸がん)の定期予防接種について

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厚生労働省のホームページ「9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について」

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